資料解説
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2022文化財ウィーク電子展示解説(1-6,1-7)「次にご紹介する貼込帖は『洗雲彩霞』です。加賀豊三郎氏は翠渓(すいけい)と号し、その居宅を洗雲亭(せんうんてい)と称しました。加賀文庫には『洗雲亭...』『洗雲...』と称する資料が何点もあり、これらはほとんど加賀氏が収集物を自ら編集したものです。この『洗雲彩霞』もその1冊で、各種見立番付や吉原の住宅地図のような仮宅細見など60点以上が折本仕立ての裏表に貼り込まれています。巻頭には、これらが入っていた色とりどりの袋も貼られています。(37.0×52.6cm)(Sen'un Saika)The next scrapbook is titled "Sen'un Saika" (sen'un mists). The former owner of the Kaga Collection, Kaga Toyosaburō, called his own home Sen'un-tei, and this name was adapted for the scrapbooks containing Toyosaburō's own collections, whose titles all begin with the word "Sen'un." This is one such scrapbook, and it contains over 60 ranking lists and other items.料理屋の見立番付です。大関、関脇などの位付けはありません。東の筆頭は大音寺前(台東区竜泉)にあった仕出し料理で有名な「田川屋」、西の筆頭は橋場(台東区)にあった料亭「川口」。番付の東西は、お店の場所とは関係ないようです。勧進元は江戸の高級料理屋の筆頭だった山谷の「八百善」等。「東」の「王子 扇屋」と「西」の「日本橋 島村」は現存(※扇屋は卵焼き専門店として)していますし、八百善は通販専門店として生き延びています。(37.0×52.5cm)In this ranking list of high-class dining establishments, Tagawaya and Kawaguchi top the rankings in the East and West divisions respectively. The "main tournament host" position is accorded to Yaozen, renowned as the foremost luxury dining venue in Edo.」
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