資料解説
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2024文化財ウィークp.14(36),「女中分限帳は、名前、身分 ・ 格式、諸手当等が記された奥向に仕える女中の基本台帳とも言うべきものです。江戸時代には、江戸城だけでなく武家の屋敷や大店などでも、公的な場である表向と居住空間である奥向とに分かれていました。これは、徳川家御三卿のひとつである田安家の女中分限帳ですが、江戸城大奥の女中分限帳と同様の形式で諸手当の内訳等が記されています。(Register of Maids of the Tayasu Household)」The register of maids was a basic register of information on household maids, including their names and ranks. In the Edo period, residences of the warrior class, and even large merchant premises, were divided into a public space known as omotemuki and a residential space known as okumuki. The Register of Maids’ Ranks exhibited here is from the Tayasu household, one of the three secondary branch families of the house of Tokugawa.」,文化財ウィーク2011(36),大規模企画展2008(20)「これは、女中分限帳と呼ばれる、名前、身分・格式、諸手当等が記された奥向に仕える女中の基本台帳とも言うべきものです。江戸時代には、江戸城だけでなくその他の武家の屋敷や大店なども、公的な場である表向と居住空間である奥向とに分かれていました。この資料は、徳川氏御三卿の1つである田安家の女中分限帳ですが、江戸城大奥の女中分限帳と同様の形式で諸手当の内訳等が記されています。この分限帳には身元引受人である“宿元(やどもと)”の記述も見られ、各女中の出自がわかるようになっています。」/文化財ウィーク2008(6)「女中分限帳とは、奥向に仕える女中の基本台帳にあたる。この資料は、徳川家御三卿の1つである田安家の女中分限帳だが、江戸城大奥の女中分限帳と同様の形式で、名前や諸手当の内訳等が記されている。この分限帳には身元引受人である“宿元(やどもと)”の記述も見られ、各女中の出自がわかるようになっている。手当ての内容には、基本給である御切米(おきりまい)のほか、薪、炭、油などの記述が見られる。江戸城の奥女中には、この他に“合力金”と呼ばれる手当が支給されていた。これは、衣装および化粧代として支給されたものであったといわれている。」
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