資料解説
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2018文化財ウィーク展示資料解説p.5(23)「黄表紙の元祖ともいわれる作品です。作者の恋川春町は駿河小島(おじま)藩の家臣です。若い時から俳諧や絵に親しみ、この作品が処女作です。「金々」とは当時の流行語で、はやりの服装や髪形で、金に飽かして遊興にふける人のことをいいます。一旗揚げようと江戸へ出てきた田舎者の青年が、目黒の名物餅屋で餅を注文している間に見る、はかない白昼夢をテーマにしています。(Kinkin-sensei's Dream of Splendor)This book is said to be the first kibyōshi (illustrated storybook in yellow covers). The writer, Koikawa Harumachi, was a retainer of the Ojima Domain located in Suruga Province. A young man from the countryside comes to Edo seeking his fortune, and the story is based on the fleeting daydream that he has while ordering rice cakes at a famous rice cake shop in Meguro.」,『第2回江戸資料展』図録解説p.8「作者は駿河小島の松平家家臣で、草双紙に黄表紙という一線を画した独創的才能の持ち主。自らも絵をよくし、洒落本的内容と当世の風俗を描くのに適当なやわらかい描線をもってした新しい画風の作品。謡曲「邯鄲」の翻案。」,『古書錦絵展』図録解説p.8「代表的黄表紙。草双紙のジャンルを文学史上価値あるものにした作品。黄表紙の最初といわれる。 図録に図版あり」
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